レバレッジ耐性計算

期待リターンシャープレシオを入れると、戦略の推定ボラティリティを逆算し、ケリー基準許容できる最大ドローダウンから「レバレッジ何倍まで耐えられるか」を計算します。

レバレッジをかける前の、戦略そのものの期待リターン(年率)。

年率シャープレシオ。リターンと合わせて推定ボラティリティ(σ = (リターン−無リスク金利) ÷ シャープ)が決まります。

ピークからこの下落までは耐えられる、という上限。

許容ドローダウンを超える確率の上限。小さいほど保守的になり、耐えられるレバレッジは下がります。

借入・調達コストの基準。国内なら0%前後。超過リターン = 期待リターン − 無リスク金利。

このレバレッジで損益パスと破産確率をモンテカルロ計算します。

耐えられるレバレッジ
3.7021倍
最大50%の下落を超える確率を10%以下に抑える上限です。
推定ボラティリティ(年率)
10.00%
σ =(期待リターン − 無リスク金利)÷ シャープレシオ。
ケリー基準レバレッジ
8倍
長期成長率(幾何リターン)を最大化するレバレッジ。実務ではこの半分以下が目安。
成長率ゼロの上限(2×ケリー)
16倍
これを超えると、リターンは増えず変動だけ増えるため長期リターンはむしろ低下します。

損益の推移(モンテカルロ)

レバレッジ 3倍・5年・500回試行/元本=1.0倍からの資産推移

破産確率
0.0%
資産が0(強制ロスカット)
50%超の下落
17.2%
許容DDを超えた割合
最終資産の中央値
2.78倍
5年後の元本比
最大DD中央値
38%
ピークからの下落
最大DD(P90)
54%
悪い側10%
最終資産 P10
1.14倍
悪い側
最終資産 P50
2.78倍
中央値
最終資産 P90
6.40倍
良い側
計算上の上限
3.70倍
耐えられるレバレッジ

検証中の 3倍 は、計算上の「耐えられるレバレッジ」3.70倍の範囲内です。

幾何ブラウン運動を仮定した試算です。リターンの非正規性・急騰急落・スワップや手数料・実際のロスカット水準は反映していません。左の「検証するレバレッジ」を変えると、損益パスと破産確率が更新されます。

レバレッジ別の比較
シナリオ倍率期待リターン変動(年率)長期成長率最大DD中央値50%DD超過
レバレッジ1倍18.00%10.00%7.50%4.52%0.00%
ハーフケリー432.00%40.00%24.00%20.63%12.50%
耐えられる上限3.702129.62%37.02%22.76%18.83%10.00%
ケリー基準864.00%80.00%32.00%50.00%50.00%
成長率ゼロ(2×ケリー)16128.00%160.00%-0.00%100.00%100.00%
レバレッジ別の長期成長率(年率・幾何)
レバレッジ別の「50%超のドローダウン」確率

計算の考え方

シャープレシオ S は超過リターン(期待リターン − 無リスク金利)をボラティリティで割った値なので、リターンとシャープが分かればボラティリティが一意に決まります。

レバレッジ L をかけると、リターンもボラティリティも L 倍になります。資産の長期成長率(幾何リターン)は次の式になり、ボラティリティの2乗で目減りします。

これを最大化するのがケリー基準 L* = 超過リターン ÷ σ² です。L が 2×ケリーに達すると成長率は無リスク金利まで戻り、それ以上のレバレッジはリターンを増やさず変動だけを増やすため逆効果になります。

「耐えられる」レバレッジの決め方

長期成長がプラスでも、途中のドローダウン(ピークからの下落)で退場しては意味がありません。正のドリフトを持つ運用では、ピークから D 以上下落する確率が

で近似できます。このツールは「許容できる最大ドローダウン D を超える確率を、指定した割合以下に抑える」最大レバレッジを求め、それを耐えられるレバレッジとして表示します。許容ドローダウンを緩めるほど、また許容確率を上げるほど、耐えられるレバレッジは大きくなります。

モンテカルロ・シミュレーション

左の「検証するレバレッジ」を変えると、そのレバレッジでの損益パス(元本=1.0倍からの資産推移)を試行回数分シミュレーションし、グラフに重ねて表示します。あわせて、資産が0になる(強制ロスカット相当の)破産確率、許容ドローダウンを超えた割合、最終資産の分布(P10〜P90)を計算します。レバレッジ L のときは1回の急落で 1/L 以上逆行すると資金が吹き飛ぶため、レバレッジを上げるほど破産確率と最大ドローダウンが急激に大きくなる様子が確認できます。

よくある質問

シャープレシオはどの値を入れればよいですか?
年率(年率換算済み)のシャープレシオを入れてください。期待リターンと合わせて推定ボラティリティが決まります。過去データから出す場合はシャープレシオ計算ツールが使えます。
「期待リターン」はレバレッジをかけた後の値ですか?
いいえ。レバレッジ1倍(=元の戦略)の期待リターンを入れてください。ツールが各レバレッジでのリターン・変動・成長率を計算します。
ケリー基準まで張ってよいですか?
ケリー基準は長期成長率を最大化しますが、途中のドローダウンが非常に大きくなります。実務ではハーフケリー(半分)以下が目安とされ、このツールの『耐えられるレバレッジ』も通常はケリーよりかなり小さくなります。
結果はそのまま実取引に使えますか?
幾何ブラウン運動を仮定した理論計算です。リターンの非正規性、ボラティリティの変動、急騰急落、スワップ・手数料・税金、強制ロスカット水準は反映していません。目安としてご利用ください。

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